小さな手元供養品にご遺骨を収めるためには
お骨を少し割ったりつぶしたりする必要がありますが
「割っていいんですか?」
「粉にしていいんですか?」と聞かれることがあります。
それは、多分、形を崩すと故人が成仏できなくならないか
ということと、痛くないか、ということだと想像しています。
このような質問には
一つの正しい答えがあるわけではありません。
ご遺骨はその人ではなく、その人を想いだす象徴
と考えたほうが自然ではないかと考えています。
または、あの世の故人様にとっては
位牌やお墓のような「よりしろ」として
あそこ(ご遺骨が入っている手元供養)は
自分(故人様)が戻っていい目印、のような感覚で
その場で故人様を心に描いた時に
魂がそこに来てくれる場所、と思う方が自然ではないでしょうか。
そう考えると
お骨を割ったりつぶしたりすることは
故人様が寄る場所を作るための作業、と思えば
いいのではないかとも思います。
ご家族の手で丁寧にご遺骨と向き合いながら
故人様に語りかけながら手元供養品にご遺骨を納めている姿を
故人様が微笑みながら、
ふうん、そうやって収めるのか、と見ている。
そんな風景をいつも思い描いています。
写真は世界にひとつだけの手作りのミニ骨壺です。
(想いの時 店長)