位牌と聞くと
黒い漆塗りの位牌を思い出す方が多いと思いますが
最初にいただく位牌は、ご葬儀の時に祭壇にある
白木で出来た位牌です。
取り急ぎ用意した仮のお位牌で、
直接墨で戒名を書いたり、
戒名の書いてある紙を貼ってあります。
四十九日法要で塗りなどの長く保つ素材の
本位牌に取り換えます。
その時にお寺で新しい位牌に
「魂入れ」「開眼」などをしていただき
魂が抜けて不要になった白木位牌は
お焚き上げなどの処分をします。
本位牌は今では色も素材も豊富です。
赤色や白色の位牌も、ガラスの透明な位牌も
天然石の位牌もあります。
さて、魂入れってなんでしょう。
魂入れの考え方は宗派によって異なるようです。
実は、仏教では魂の存在は説いていません。
でもそれは、「説いていない」だけで、
ある、とも、ない とも言っていない、ということです。
魂があるとして、お坊さんのお経がないと
新しい位牌に移れないものなんでしょうか。
そもそも、魂は位牌に居るものなのでしょうか。
考えてみると不思議ですね。
そんなことを考えている時も、
故人様とつながっているのでしょう。
法要でご住職さんに聞いてみるのもいいかも知れませんね。