位牌は表に戒名や法名・亡くなった年月日などを入れて
裏には俗名(生前使っている氏名)や年齢などを入れることが多く
書く、または彫ることができます。
位牌に書く、というと
筆に塗料けて書くことを想像しますが
それは店では「手書き」と呼んでおり、
最近では「機械書き」が多くなってきています。
機械書きは、
機械で箔(色のつく薄いシート)をなぞって
文字を転写(プリント)するという方式です。
彫りは文字通り木を機械で彫って、そこに色を入れます。
どれがいいんですか?とよく聞かれますが、
ご先祖様のお位牌があったら、同じに合わせてみてはいかがでしょう。
なかったら、お位牌に手を合わせるかたが
いい字だな、と思えるものを選んではいかがでしょうか。
手書きは人の字。癖が出ることもあり、ある程度はお任せですが
なんとも言えない味があります。
そういえば、前に一件だけ
住職さんが書くと言っているから、無地の位牌をください
というかたがいらっしゃいました。
きっと達筆なご住職なのでしょう。できたら拝見したかったです。
機械書きはやわらかく整っています。
機械彫りはシャープで美しい印象があります。
何十年もたてば、色は両方とも落ちてきますから、 その際は専門家に頼んでお手入れし直せばよいと思います。
たいていの仏壇店には文字の見本があると思いますので 実物を見せてもらって選びましょう。