想いの時では、【ご供養を考えるお茶会】を随時開催しています。
その第3回目が、お彼岸の入りとなる20日(木)「お月見で亡き人を偲ぶ」と題して行われました。
今回も8名様にご参加いただき満席となりました。
まず、参加された方々からそれぞれの「ご供養」についてお話を頂きました。
いろいろな事情からきちんとした供養ができないとお話をされた方もいらっしゃいましたが、
「供養はかたちではなく、故人を想う心が大切」と言う三村麻子さんのお話に、
皆様うなずいていらっしゃいました。
ひと通りお話を伺った後は、おいしいお茶とお菓子の時間です。
今回は、安政4年、1857年創業の日本橋榮太郎さんの季節の和菓子。いちょうという名前の鹿の子です。
鹿の子はお餅のまわりに甘く煮た小豆をまぶしてつけたものですが、
周りにつけた小豆を鹿の背の斑点模様に見立てこの名があります。
この鹿の子に雪平餅と挽茶色羊羹を巻いてあります。
今回のお茶はお菓子に合わせて、甘みを感じながらも、あと味がさっぱりしたものをということで、鹿児島、宮崎、静岡のお茶をブレンドしたものです。
お茶ソムリエの萩原直美さんいわく
「おいしいお茶というのは、甘み、うま味、渋み、苦味のバランスのとれたものとされています。
このお茶の「甘み」「うま味」はテアニン(アミノ酸)という成分が作り出しています。テアニンは人の心とからだをリラックスさせる「ヒーリング効果(癒し)」があります。お茶を飲むと「ホッ」とするのもこの成分のおかげです。
そして、お茶の「苦味」を作り出しているのがカフェインです。眠気をさましたり、心臓の動きを活発にする効果があります。
お湯の温度と成分の関係ですが、うま味甘み成分のテアニンは温度に関係なく溶出します。渋み、苦味成分のカフェインとカテキンはお湯の温度が高くなるほど溶出します。
ですので、うま味甘みを強調したいときには、低めの温度で、また、眠気をさましたいときなどは、高い温度でお茶を淹れると効果的です。」とのこと。
お茶タイムの後は皆様気分もほぐれ、ざっくばらんに故人様との思い出やご自身のことなどお話しされていらっしゃいました。
会終了後は、『一度見たいと思っていました』と店内の手元供養品を熱心に見学されていました。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。